澤田祥太 記者
「こちらの天井には穴が開いてしまっていて雨が降ると雨漏りをしてしまうということです」

1982年に完成した今の大田市役所。
庁舎はすでに築40年以上が経過していて、2018年に発生した島根県西部地震では天井が落下し、壁に亀裂も入りました。
大田市 楫野弘和 市長
「新庁舎の整備につきましては、昨年3月に策定した基本計画に基づき、施設の構造やレイアウト、備えるべき機能などをまとめ、基本設計を行っていきます」

しかし、問題は建設費用です。
当初は30億円から40億円ほどと見積もっていましたが、人件費の高騰や物価高などによって、倍以上となる81億円に跳ね上がってしまったのです。
和田章一郎 市議
「昨年の時点では約40億という説明を市民の方にしていたわけですね。今年になって、精査したら81億になる。40億が倍になる。びっくりしまして」
2年後には石見銀山が世界遺産20年目を迎えるなど、観光を中心に盛り上げを図りたい大田市ですが、今後の財政確保も不安視される中、新庁舎建設の財源確保のため、職員の給料カットを打ち出したのです。