◆文書を渡したことは公選法等の違反か…白鳥教授の見解

 では文書を渡すことはダメなことなのでしょうか。


 法政大学大学院の白鳥浩教授は、ルールで禁じられているのは、「公職選挙法:候補者に関する虚偽」「百条委の規則:委員会で知った情報の漏洩」であり、今回の文書はそうした規則には抵触しない可能性があるものの、イメージやモラルの観点から問題視される可能性があると指摘しています。

 いっぽう維新側は、党の規則に反することがあれば、処分するとしています。

 元衆議院議員の豊田真由子氏は、兵庫県をめぐる一連の問題について、「何がどうなっているのかわからない。ヒールとヒーローが次々入れ替わる現象が起きているのも不可解」と評しました。判断の前提となる「ファクト(事実)」がなんなのか明らかにしないと、反しているのか、正しいのかもわからない、と話しました。

 ファクトの一つとなるのか、百条委員会の報告書は、3月にもまとめられて、公表される見通しです。