「医療全体の信頼を揺るがすような重要な案件」
青森県は立ち入り検査実施の意向など示す
青森県八戸市の病院で起きた殺人を隠ぺいしようとしたとして医師2人が逮捕された事件。今回のこの事件について、青森県の宮下宗一郎知事は「医療全体の信頼を揺るがす」と述べ、県としても立ち入り検査などを実施する意向を示しました。

青森県 宮下宗一郎 知事
「一病院のことにとどまらず、医療全体の信頼を揺るがすような重要な案件だと受け止めております」

殺人事件を隠ぺいしようとしたとして医師2人が逮捕された事件について、宮下知事は17日に報道陣の取材に応じ、県が市や関係機関と連携して病院に立ち入り検査などを実施する意向を示しました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「業務について全部または一部を停止するという権限もありますので、そうしたことにつながるかどうか」
「みちのく記念病院」は、精神科を中心として400床以上の病床を持ち、これまで多くの患者を受け入れてきました。
捜査関係者によりますと、今回の事件の発端となった患者同士の殺人を巡っては、殺人事件を隠ぺいしようとした容疑者の2人が精神障害がある患者を保護するための「医療保護入院」という制度を使い、男を閉鎖病棟に移し隠していた可能性があることが分かっています。

病院側は患者への影響を最小限に留めるとしていますが、利用する人の不安を一刻でも早く解消するためにも、県などの調査で事件の真相の一端が解明されることが求められています。
