「あっ私と同じだ」人生を変えたデフテニスとの出会いは…

幼少期は耳が聞こえにくいことで、人見知りだった莉々子さんが「テニス」と出会ったのは小学4年生のときにさかのぼります。

倉本莉々子さん
「小学4年生のときに学校の近くにテニスクラブができて、母に『もしよかったら見学してみないか』と誘われて始めました。

テニスでは一般的にタイミングを計るために「打球音」が重要とされますが、莉々子さんはその音が聞こえづらいというハンデを背負います。

しかし、軟式テニス部に所属した中学最後の区大会で、団体・個人のダブル優勝を果たし、テニスで人生初の表彰台に上がりました。

その後、高校2年生のときに聴覚障がい者のテニス、「デフテニス」の存在を知ります。

倉本莉々子さん

倉本莉々子さん
「『あっ、私と同じだ』と思って、そこからやり始めました」

その「デフテニス」で莉々子さんはめきめき頭角を現します。大学3年生で出場したデフテニス全国大会のシングルスで見事初優勝を勝ち取ると、さらに去年の全国大会では、ダブルスで初優勝。その活躍に「広島県スポーツ知事表彰」が与えられました。

倉本莉々子さん
「デフテニスは自分の人生を変えてくれた存在で、もし私がテニスをしていなかったら、今の自分ではなくて。元々自信がなかった私でも変えることができたので、本当にテニスのおかげだと思っています」