“耳が聞こえなくても大丈夫”と思ってもらえるように

この日は4回に分けて、子ども達15人の指導にあたった倉本姉妹。自分たちの経験を元に子どもとのふれあいはもちろん、様々な不安を抱える保護者との関わりも大切にしています。
難聴の子どもの保護者
「(自分の)子どもも難聴があって、ちょっとやっぱりスポーツが難しいんですけど、デフテニスは倉本先生が分かりやすく教えてくださるので(通っている)」
倉本莉々子さん
「私が小さいときにテニスを習ってたんですけど、耳が聞こえないことで分からないこともたくさんあったので、こういった経験を子ども達にして欲しくないと思ったので、できるだけ大きい声でアドバイスしたりとか、ジェスチャーでこうやってすると子ども達にも分かりやすいかなと思って、そういうように心がけてます」

「人生を変えてくれた」と話すほど、デフテニスに大きな影響を受けている莉々子さん。同時にどうしても苦手だった健常者とのコミュニケーションも仲間との大学生活を通じて積極的に考えられるようになりました。
倉本莉々子さん
「元々コミュニケーションが苦手で引きこもるタイプだったんですけど、仲間達がすごく明るくて前向きなので話すのもすごく楽しくて、充実した大学生活を送れています」
この春に大学を卒業する莉々子さんに改めてこの4年間を振り返ってもらうと…
倉本莉々子さん
「もう100点!『私はやればできる』と信じて励みたいなと思っているので、私と同じような障害を持つ方も私の生き方を見て、『あっ、耳が聞こえなくても大丈夫なんだ』と思ってもらえるような大人になりたいなと思っています」