食事に、ランドセル、衣服・・・非営利の民間団体が行う支援は、いまや経済的に困窮する多くの家庭にとってなくてはならないものになっています。
その支援団体にとって切実な課題のひとつが運営費の捻出です。
福岡県久留米市の子育て拠点施設では、古着を編んでファブリックロープをつくる、という取り組みを始めました。
食事などを提供する子育て拠点「じじっか」

福岡県久留米市にある子育て拠点「じじっか」。

経済的・精神的な困窮をはじめ、様々な境遇の家庭に食事の提供などの支援を行っていて、現在300世帯が登録しています。
古着を編んでファブリックロープにおもちゃと交換

子供が慣れた手つきで編んでいるのは布の端切れ。
ファブリックロープと呼ばれるもので、じじっかでは「リリボン」と名付けています。

じじっかスタッフ「汚れている部分、ものもあったりするのでそういうものはリリボンに使わせてもらっています」
リリボンに使われるのは、じじっかに寄付されたものの、汚れていて着ることが難しい古着です。
古着を捨てるのはもったいないとリリボンにすることをスタッフが発案。

施設内にリリボンマーケットを設けて、子供達が自分で編んだリリボンを長さに応じて食品やおもちゃなどと交換することができるようにしました。