藪さんが予想する今シーズンの大谷選手の成績は?
―――大谷選手は日本時間12日、キャンプインです。昨シーズンはバッティングの方で大活躍しましたが、今シーズンはどうなるのか。ドジャースのロバーツ監督は「投手の復帰は5月ぐらい」と以前は話していましたが、2月に入って「早まるかもしれない」とコメント。これについてはいかがですか?
「自主トレ中の映像を見ても、キャッチボールもすごく強めに投げていましたし、もしかしたら日本でのオープニング、東京シリーズで投げようとしてるんじゃないかなと。それぐらいの急ピッチで仕上げていますよね。割とボールも強いですし、もういつでもバッター相手に投げられそうな感じに見えます」
―――「大谷選手は想像を超えてくる男」だと見ている藪さん。今シーズン、ピッチャーとしては10勝以上、バッターとしては50本塁打以上の成績を残すのではないかと予想しているようですね。
「そうですね。20試合ぐらい先発すれば、半分勝てば10勝なので。打つ方でホームラン50本というのは、彼の目標とするところだと思います」
―――ロサンゼルス・エンゼルス時代は15勝した年もありました。10勝以上・50本塁打以上が実現するとすごい記録ですね。
「そうですね。彼しかできない記録です」
―――投手の名誉『サイ・ヤング賞』は狙えるのか、開幕シリーズの日本での登板はあるのか、このあたりはどう見ていますか?
「『サイ・ヤング賞』というのは投手の最高の賞です。日本でいう『沢村賞』。ピッチャーに特化しないとなかなか難しい賞かなと。20勝とかそういう数字がいると思います」
―――コンスタントに先発ローテーションで投げ続けた場合、休日を作る必要は?
「僕の経験からいくと、1試合投げるともうクタクタです。体もパンパンで、次の日何もしたくないっていう状況が生まれます。でも大谷選手は、投げた次の試合の方がバッティングの調子が良かったりするんですよ。ただ怖いのは、スライディングとかで肩のけがもありましたし、盗塁の数は減るんじゃないかなと思います」