研究進む画期的な除去技術 光で分解
こうした中、ある画期的な研究も進められています。
立命館大学の小林洋一教授にお話を伺いました。

(立命館大学 生命科学部 小林洋一 教授)
「半導体ナノ結晶という触媒となるものを用いて、可視光という比較的温和な光を使ってPFASを光で分解することに成功した」
光でPFASを分解する技術。
水に特殊な触媒を入れて紫色の光を当てるとPFASが99%以上分解できるといいます。

(立命館大学 生命科学部 小林洋一 教授)
「1時間で0.1%まで減らせることが分かっている。電気を活用しているものなので、消費電力に対してどれだけ分解できるかをいかに押し上げていくかがこれからの課題」
いくつかの企業と提携し、数年後をめどに実用化を目指しています。

(立命館大学 生命科学部 小林洋一 教授)
「スケールをもっと大きくしていくことで、社会で実際に活用できる技術へ発展できる可能性があると期待している」
日本でも対策が進み始めたPFAS問題。
もっとも重要な水の安全性をどう守っていくのか。対策は待ったなしです。