波紋を広げた県職員アンケートへの不信感
立花氏によるネット上の投稿が拡散された理由の一つに、百条委員会の追及に使われたアンケートへの不信感があるという。

県職員およそ9700人を対象に行われたアンケート結果は、斎藤知事のパワハラについて「目撃などにより実際に知っている」「実際に知っている人から聞いた」「人づてに聞いた」など経験の申告から伝聞まで内容の信ぴょう性はさまざまだった。
「人づてに聞いた」とする回答のなかには、姫路ゆかたまつりに関連して「知事が『出禁』になった」「老舗呉服店を閉めて場所を確保させた」など、番組の取材では事実ではないものも含まれていた。

中間報告では、「実際にパワハラを知っている」と答えた人は1.3%で、「実際に知っている人から聞いた」「人づてに聞いた」と答えた人は、あわせて37%だったのだが、大手メディアは「パワハラ見聞き4割」との見出しをつけ報道した。

維新の会 増山誠 県議
「(アンケート内容を)精査してもなお『4割パワハラ見聞き』と記事を書く人間がいれば、よほど読解力がないか、悪意を持って編集したかどちらかしか考えられない」

百条委員会の委員である丸尾牧県議。「知事を貶めるためにこのアンケートを考案した」という誹謗中傷が拡散されている。
個人情報が悪用され、身に覚えのない保険契約まで結んだことに。事務所の前に掛けていた看板は下ろした。

丸尾牧 兵庫県議
「これからたくさんの人が来るのかなということで、被害は最小限に出来たらなということで。恐怖と、回避のために。日常も事務作業しているとき、基本的にシャッターを閉める」
百条委員会が実施したアンケートに批判があることについて。

丸尾牧 兵庫県議
「デマ・切り取りがネット上で出回って、職員の思いと異なる内容かなと思いますし、非常に本当に残念な表現がされて、またそれが広められたというのは悲しいとしか言いようがないですね」
その一方で、アンケートの内容についての報道には。
丸尾牧 兵庫県議
「マスコミ関係の方も、早く情報出したいという思いの中で、色々な情報が駆け巡ったというのも事実で。そこはこちらからも、もう少し慎重に情報の発信をしないといけないというか、『そこ(回答内容)の事実確認はできていません』ということは、繰り返し言わないといけなかったのかなと思っています」