TBSテレビでは「春の皇室スペシャル プリンセス愛子さま“初めてづくし”の1年」という番組を制作中です。この一年、さまざまな「初めて」の体験をされた、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまのエピソードを軸に構成する番組となります。
初めてお一人で伊勢神宮を参拝 翌日に訪れた「斎宮歴史博物館」

愛子さまは昨年3月、初めてお一人で伊勢神宮を参拝されました。皇室の祖神とされる天照大神が祀られている神宮で、大学の卒業と日本赤十字社への就職を報告されたわけです。
当日はあいにくの雨模様だったのですが、白いロングドレスの愛子さまが伊勢神宮内宮に到着すると雨が止み、さらに拝礼される時には晴れて陽の光が社殿を照らし、太陽神である天照大神の社らしい展開となりました。

番組では、安住紳一郎アナウンサーが伊勢に行き、ご訪問の時のエピソードをいろいろと取材しました。中でも興味深かったのが、参拝の翌日に愛子さまが訪ねた斎宮歴史博物館。伊勢神宮から車で30~40分くらいの所にあるのですが、ここはおすすめの穴場スポットです。

斎宮とは古代から中世にかけてこの地にあった宮殿のことで、その面積は現在の皇居よりも広い約137ヘクタールもある広大なものでした。宮殿の主は「斎王」と呼ばれる未婚の女性で、内親王(天皇の娘)など皇族の中から選ばれ、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるために都から伊勢に派遣されました。斎宮には、斎王に仕えるために500名を超える官人官女が暮らしていたといいます。
斎宮歴史博物館は、広大な斎宮の遺跡の北西部に建てられています。館内には、発掘調査によって再現された斎宮の全体模型があり、さらに航空地図と見比べて斎宮が現在のどこに当たるのかが分かるようになっています。愛子さまもまずここで説明を受けたのですが、案内したのは博物館の天野秀昭さん。

その天野さんから「斎王」について教えてもらった安住アナは、「世が世なら、愛子さまが斎王になる可能性もあったわけですね」と呟きました。確かに斎王の多くが内親王から選ばれており、内親王という点で愛子さまは同じ立場です。