自らを「タリフマン=関税男」と呼ぶトランプ大統領。今後、25%もの関税が発動される国もあります。今週末、日米首脳会談が予定されていますが、石破総理はトランプ大統領にどう向き合うのでしょうか。
「受けて立とう」“関税”武器に合成麻薬・不法移民対策を迫るトランプ氏

ウォール・ストリート・ジャーナル
「史上最も愚かな貿易戦争だ」
ワシントン・ポスト
「トランプが“理解不能”な貿易戦争を始める」
アメリカメディアの見出しに踊る“貿易戦争への懸念”。
しかし、引き金を引いた張本人は、そんな批判を気にもとめていないようです。
トランプ大統領
「合成麻薬フェンタニルで去年20万人以上が死んだ。中国からメキシコ・カナダを通って入り込んできている。止めなければ関税はさらに大きくなる」

現地4日に発効する新たな関税措置。
これまで関税がかからなかったカナダとメキシコには新たに25%の関税、中国には10%の追加関税を課すことを決めています。

その理由に、不法移民や合成麻薬の問題が挙げられています。
トランプ氏は、中毒者を大量に生み出している「合成麻薬フェンタニルが中国からカナダやメキシコを経由して流入している」と主張。
関税を武器に「合成麻薬」や「不法移民」の対策を取るよう迫っているのです。これに対し…

カナダ トルドー首相
「カナダはアメリカの貿易措置に応じて、25%の関税を課すことを表明します」
アメリカ製品に対し、25%の関税を課すと発表。
メキシコも対抗措置を検討していて、アメリカ産の生鮮食品や鉄鋼などに5~20%の関税をかける方針だとみられます。

報復合戦の様相を呈していますが、それでも…
トランプ大統領
「ゲームをしたいなら構わない。受けて立とう」
“受けて立つ”とあくまで強気の姿勢。