“グラフ1枚”でトランプ氏を納得させられるか

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
トランプ氏はビジネスマンなので、見やすい書類やグラフが好きなんです。

そこで石破総理は、日本がアメリカに対してどれだけ投資をしているかというグラフを渡す予定になっています。日本は、世界で最もアメリカに投資をしている国で、右肩上がりになっています。
※米商務省経済分析局統計(BEA)を基にJETROより

孫社長のAI投資でさらにアメリカへの投資を増やすという表を見て、トランプ氏が納得するかどうかということです。

トランプ氏は、おそらく防衛費など他の分野をもっと増やせというようなことを言ってきそうです。石破総理はその問題を回避しようということですが、「ここでも防衛費についても日本はやるべきことをやっていて、これ以上のことはできない」と、できることとできないことをはっきり伝えることが大事だと思います。

小川キャスター:
そのグラフを見ると、カナダが対米投資の2番手につけていて、そのカナダが今回関税の対象になっています。

このグラフをもって、どう交渉するかにかかっていると思いますが、AI分野の投資はトランプ氏のハートをつかめそうでしょうか。

AIエンジニア 安野貴博さん:
このAI投資は、2週間くらい前に公表された「スターゲイトプロジェクト」というものですが、5000億ドル(約77兆円)の投資を4年間でやると孫社長とアルトマンCEOは言っています。

この額のプロジェクト・投資は、トランプ氏からしてみても、ものすごい大きなもののはずなので、魅力的に見られるだろうと思います。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
投資だけではなく、日本とアメリカの安全保障の問題、北朝鮮との向き合い方など含めて、総合的にどういう議論ができるかというのが石破総理の腕の見せ所になると思います。

藤森キャスター:
強烈にメッセージを発信しなければいけないときもあるかもしれないですね。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
おそらく難題を突きつけられたときに、どこまで石破総理がノーと言えるか、そこが見どころだと思います。