育児と介護に追われる車谷道子さんは、
「仕事については正直、正社員は諦めているような状態」
「あとは育児全般の負担。2人目も諦めたというか、それを考える間もなく」
「育児と介護でワーッて、やってきたっていう状態…」と振り返ります。

肉体的にも精神的にも、そして経済的にも負担が大きい『ダブルケア』に対して、自治体はどう支援しているのか。

新潟市に取材したところ、『子育て』と『介護』とでそれぞれ独自の支援を行っていますが、ダブルケア専門の窓口はありません。
2024年度からは、窓口でダブルケアのような複合的な相談があった場合には、国の制度を使い、社会福祉協議会が主体となった支援プランの紹介をしています。

ダブルケアラーである道子さんも、
『子育て』と『介護』それぞれの支援には助けられているとしつつも…、
「そういう、2つの窓口に言わなきゃいけないってところなどに、相談窓口の“敷居の高さ”をすごく感じ、なかなか相談できない」
「ましてや、ダブルケアラーには本当に時間がないので…」
と、切実に話します。