椋作品の魅力に惹かれたのは、子どもだけではありません。作家の多胡吉郎さんです。

多胡さんは、椋鳩十の孫と知り合ったことをきっかけに椋作品に触れ、生誕120年の節目に、椋作品と戦争のつながりをひも解いた「椋鳩十と戦争」を執筆しました。

(作家 多胡吉郎さん)「『大造じいさんとガン』が、太平洋戦争の1か月前に発表されている」「戦後80年経っても5年生の教科書に使われている。奇跡」

世界で戦争が続く、今こそ椋作品を手に取ってほしいと話します。

(作家 多胡吉郎さん)「命と命の対面する場面が薄くなっている、生きとし生けるものに宿る、命の大切さを尊ぶことができる。永遠なる椋文学の力であり、宝」

椋鳩十が描いてきた「生きる美しさ」。時代は変わっても多くの人の心に刻まれています。