阪神・淡路大震災での直接死はおよそ5500人で、このうち、およそ8割が倒壊した建物や家具の下敷きが原因でした。

永濱さんの近くに住んでいたおばの重田美智子さんも建物の倒壊により亡くなりました。

(永濱聖将さん)「完全に家族ぐるみの付き合い。来れば必ずお菓子とコーヒーを出してくれた。もうひとつの家みたいな感じ」

自分の暮らしていた家もおばの家も全焼。30年経った今の街並みはあの頃の面影はありません。震災後の混乱の中おばの葬式には参列できませんでした。

(永濱聖将さん)「県人会の慰霊碑が大倉山にあるが名前が入っていて、これでしのぶしかない」

阪神・淡路大震災で多くの木造住宅が倒壊したことをうけて国は震災の5年後建築基準法を改正し、柱や壁の配置など建物の耐震基準を見直しました。

一方、2018年時点の国の調査では県内の住宅のおよそ18パーセントにあたる12万5000戸の耐震性が不十分で全国平均の13パーセントより5ポイント高くなっています。