■「淫乱の罪は強盗・殺人以上の罪」教団が行う2世への”純潔教育” 女子が”取るべき対応”についての指南も
一方、高額献金などが問題視されている旧統一教会。

9月28日、自民党の若手議員らで作る勉強会で信者の両親のもとに生まれた“2世”の問題が取り上げられました。
旧統一教会”2世”元信者 小川さゆりさん(仮名)
「礼拝や行事等の参加、宗教行為の強制をされてきました。恋愛は殺人以上の罪、地獄の底に行くと教育されてきました」
統一教会の教義を子供向けに解説した本では、「サタン」のイラストが描かれ、“淫乱の罪”は最大の罪で強盗・殺人以上の罪、地獄の底などと書かれています。

そして、男の子から告白されたときに女の子がとるべき対応については…
「『好きな人がいるの』と答えるのです。『それはだれだ』と聞かれたら『神様』と言うのです。そうすれば『なんだこれは』と言って、サタンは逃げてしまいます」
この本が家にあったという別の2世の女性は…
旧統一教会”2世” 元信者の女性(30代)
「当時はその価値観しかないので、それが正しいと思ってみてきた。自分の好きな人と一緒にいたいっていう思いを封じられてきたのは辛かった。自由恋愛の虐待、強制です」
2015年ごろ教会を離れたという女性。教団が自由恋愛を封じる理由については…
旧統一教会”2世” 元信者の女性(30代)
「一般の人と結婚して、『教会ってやっぱりおかしいよね』っていう思いにさせないことだと思ってます」
「たとえば(2世の間に)3世4世が生まれて、いとこも、はとこも全員信者だったらそこから逃げることすらしづらい。どんどん信者を脱会しづらいように(環境を)作っていくんだと思います」
信者同士を結婚させ教会を存続させるために、純潔を守らせているのではと指摘します。
2021年に行われたイベントでは、学生服を着た男女が純潔を守ることを壇上で宣誓し、指輪を授けられていました。

旧統一教会”2世” 元信者の女性(30代)
「私の代はなかったけど、いい意味で純潔に誇りを持っちゃう。好きな人ができても、この指輪を見て我慢しろとか洗脳を受けている感じがする」