巨大地震の発生可能性が平時と比較して比較的高くなっていることを知らせる

一方で、この臨時情報が「地震予知」の情報だと誤って受け止めた人が4人のうち3人に上ったことも分かりました。

巨大地震注意の臨時情報を知って「地震が起こると思ったか」尋ねたところ、「大きくはないが、地震が起こると思った」が44.8%と最も多く、「大きな地震が起こると思った」が30%でした。実に4人に3人が「地震が起こる」と思い込んだことになります。

「巨大地震注意」の臨時情報によって、1週間以内に巨大地震が発生する頻度は「およそ数百回に1回」で、平常時の「およそ千回に1回」と比較して発生確率が高まっていると伝えられたことで、この情報を地震予知の情報のように受け止めた人もいるかもしれません。

臨時情報は本来、巨大地震の発生する可能性が平常時と比較して比較的高くなっていることを知らせるものですが、多くの人が地震が具体的に、いつ・どこで・どれくらいの規模で発生するかを高い確度で予測する「地震予知」の情報と誤解した形跡がうかがえます。

東京大学総合防災情報研究センター 関谷直也教授
「要は確率的に低いけれども、少し確率が統計的に見ると上がっていると、やっぱり、分かりにくいということなのだろうと思います。平時よりも少しだけ地震の起こる可能性が高くなっているということを、もうちょっと普段からきちんと説明しておくべきと思います」