感謝のグリーンカーテンから感謝のたわしへ

9月の記事でご紹介させていただいた、町野町第1団地集会所の感謝のグリーンカーテンは、奥能登豪雨の難を逃れ、無事にヘチマとして収穫されました。

「地震の発災当初は、自分たちの校舎も使えていない状況でしたが、熊谷東中学校の生徒会の皆さんにヘチマの種を頂き、とても元気をもらいました。夏休みに仮設住宅の集会所にヘチマのグリーンカーテンを設置し、私たちが世話をしに行けない日は地域の方が水やりをしてくださったり、ヘチマが弱っている時は肥料をまいてくださったりと沢山協力して頂いたおかげで秋にはヘチマを収穫し、熊谷東中学校にヘチマの種とお礼の手紙を送ることが出来ました。」

東陽中学校の生徒のみなさまが種から育て、町野町第1団地の方々に助けていただきながら育てた大切なヘチマが実ったことを、このように振り返ってくださいました。

ヘチマのたわし 提供:東陽中学校

校舎が床上浸水の甚大な被害を受けた町野町の東陽中学校は、現在もお隣の能登町柳田にある柳田中学校での授業を続けています。柳田中学校の校舎を使わせていただいている感謝を込めて、たわしにしたヘチマは、手洗い場に設置されることになりました。

「感謝の気持ちを込めて、自分たちで作ったたわしで柳田中学校を綺麗にしていきたいと思います」と、東陽中学校の生徒のみなさんは語ります。

手洗い場に設置されているへちまのたわし  提供:東陽中学校

全校生徒で作った「ヘチマのたわし」、制作の際に合わせて収穫した種は、ヘチマの種を送ってくださった埼玉県 熊谷市立熊谷東中学校の生徒会に宛てて、「輪島産ヘチマの種」として、お礼のメッセージとともに送られました。

「最初は支援して貰う形でしたが、これからは熊谷東中学校の皆さんといろいろな交流をしていきたいです」ヘチマの種から始まった交流、今後も感謝の気持ちを繋いで行けることと思います。