■賛成?反対? 街の声は…

国葬については、JNNが9月に実施した世論調査では、「反対」が51%と過半数を占めています。

ただ、世代別に見てみると、10代、20代、30代までは「賛成」が「反対」を上回っています。

若い世代は「国葬」についてどう思っているのか、聞いてみました。

10代男性 大学生(賛成)
「別に全然良いと思います。SNSで、”めっちゃ優しい”みたいなのが流れたりは結構あります。いい人なんだな、みたいな」

20代女性 大学生(賛成)
「自分は台湾出身なので、日本と台湾の関係が仲良くしてもらえたって感じですね。安倍総理がいたからって感じですね」

20代女性 大学生(賛成)
「安倍さんが亡くなってから、SNSでショート動画とかでも安倍さんの功績みたいなのが流れてきていて、そういうのを見ていると、国民が一致団結して送り出すじゃないけど、姿勢として見せてもいいんじゃないかなと思いました」

国葬に“賛成”する若い世代には、安倍さんへの“印象”について語る人が多くみられました。

20代女性 大学生(賛成)
「昔テレビ番組でSMAPの番組に出ていたのをみていて、その時から良い人だなっていうのをすごく感じていて」

20代女性 美容師(賛成)
「私も安倍さんに会ったことがある、外でやられてるときに見たことがあるんですけど、とても気さくな方で、手を振ってくれたりとか『ありがとうございます』ってすごくお辞儀してくださったりとか、すごい人なのに、こんなに私たちにもとても優しくしてくれるんだなっていう感じで、すごくいい人だなっていう印象はあります」


一方で“反対”意見には様々な理由が…。

20代男性 契約社員(反対)
「少なくとも賛成ではない。いかんせん評価が分かれる方なので。まあ正直、弱者を救いきれてないというか。例えば同性愛者を実質認めていないじゃないですか、はっきりいって。そういう少数派の人たちへの感情をかけてあげられていないなというところとか」

10代女性 大学生(反対)
「全員参加ができるお葬式じゃないのに国の税金を使って。亡くなったのは悲しいけど、そこまでするものなのかなっていうのは思います」


20代男性 会社員(反対)
「税金がどんどん増えていってる中で、給料はなかなか増えないですし、物価どんどん上がっていってて。やっぱり政治家の皆さんがお金を出し合って、余ったお金は国が負担すると。その方が国民は賛成するんじゃないかなと」


中には、「どちらでもいい」という声も。

20代男性 飲食業(どちらでもない)
「そこまであんまり別に、関心ないじゃないですけど。総理が決めたことじゃないですか。国民の意見っていうのは反映しないんで。選挙行こうが何しようが変わんないもんは変わんない。だから僕たちがどうこう言っても、もうほぼ独裁みたいな感じで決めてるだけなんで」

また30代は…

30代女性 個人事業主(賛成)
「私は…賛成?反対じゃない派というか。コロナの対策も、マスクのこととか笑い話になるレベルのこととかいろいろありましたけど、でもそれでも未曾有の事態に対して健闘した首相なんじゃないかなと思う」

30代男性 フリーター(賛成)
「どちらかと言うと賛成ですかね。一応弔問外交で、首相とか偉い方は来てないですけど、それでもまだ、副大統領とかそこそこ偉い人がいますし、もう事前に決めちゃったんで今はもう実行していいんじゃないかなっていうのは思いますね」

16億円を超える費用についての意見も…。

30代女性 会社員(どちらでもない)
「亡くなったことに対して弔いの意味で、国葬自体は賛成の意見だったんですけど。イギリスの国葬を拝見してて、金額がそれよりも高いところを見たので、全額税金っていうところに関して配慮すると中立ですかね」

30代女性 パート従業員(反対)
「ちょっと短絡的かもしれないんですけど、国葬に充てる費用があれば、コロナの影響だったり景気の悪化でいま生活が苦しい状態なので、そこでもう少し給付金とか手当に回していただくことはできないのかなって思っちゃいますね」

30代男性 会社員(反対)
「安倍さんは評価はするが反対押し切ってまでやることじゃないというのはある。費用は莫大にかかるので、コロナ禍で苦しいときは考えた方がいいと思いましたね」