【“壁”めぐる攻防】自民が強気に!?その裏には維新が!?
ここまでの「103万円の壁」をめぐる経緯を振り返ります。12月11日、自民・公明と国民民主が「178万円を目指して、来年から引き上げる」と合意し、国民民主が補正予算案に賛成しました。しかし13日、与党側が引き上げ額として「123万円」を提示し、国民民主は「話にならない」と反発。17日には与党側から新たな提案がなく、国民民主はわずか10分で協議の席を立ちました。そして20日、自・公・国の幹事長が会談を行い、「協議を続ける」ことを確認したということです。
衆院で過半数に届かない与党は、予算通過のため、衆院で28議席を持つ国民民主に“近づいて”きましたが、ここに来て、両者の関係が少し変わってきているのかもしれません。というのも与党には、衆院で38議席を持つ維新と手を組む選択肢もあるからです。
ジャーナリストの武田一顕氏は「ちょっと自民党が強気になってきたような気がしますね」とコメント。国民民主が訴える「178万円への引き上げ」が実現した場合、約7兆6000億円の税収減になるとされる一方、維新が掲げる教育無償化をめぐり、「高校授業料の無償化」の予算は6000億円とも言われています。
「103万円の壁」をめぐる協議は今後どうなるのでしょうか。