老舗ホテルを買収し再生させてきた大江戸温泉物語が11月、西日本を中心に展開する湯快リゾートとブランド統合し、全国で67施設にまで拡大している。インバウンド頼みではなく日本人旅行客をターゲットにした大江戸温泉物語の戦略について、橋本啓太社長に伺った。

温泉宿再生の「大江戸温泉物語」 事業拡大のカギは効率化と居抜き

フロントを抜けると森をイメージしたという「プレミアムラウンジ」が宿泊客を出迎え、ご当地メニューが並ぶ夕食のバイキングは平日にも関わらず、多くの宿泊客で賑わっている。鬼怒川のせせらぎが聞こえる露天風呂やいくつもの大きな岩が印象的な内風呂など温泉も人気。

栃木県の鬼怒川の渓谷にたたずむ「大江戸温泉物語Premium・鬼怒川観光ホテル」。この鬼怒川観光ホテルは、大江戸温泉物語が2010年に岡部ホテルグループから、経営権を引き継いだ。

2024年3月から大規模改修工事を行い、7月に現在の形に生まれ変わった。改装前に宿泊したことのある客は「年に2回ぐらい、ここ何年かは来ている。部屋もロビーもきれいになって良くなったのではないか」と話す。