佐々さんの作品を朗読した小笠原景子さんは「佐々さんの死生観がすっと心に入ってきた」と話します。

(小笠原景子さん)
「小学3年の時に父を事故で失い震災後は2年の間に母と祖父母を立て続けに亡くしました。『残される家族も、引き裂かれるような悲しみを感じたとしても、見送り方を知っている(略)この大きな悲嘆をいつか乗り越えられるように生まれついているのだ』という佐々さんの言葉はすごく心に染み入りました」
桑畑さんは、時折、涙をうかべながら小笠原さんの朗読に聞き入っていました。

(桑畑眞一さん)
「朗読会の開催は春に佐々さん本人に許可をもらっていたんです。佐々さんとの出会いを何か記念に残すような事がしたかった。おかげで楽しい時間を過ごさせてもらいました、と言葉をかけてあげたいです」
佐々さんの死を受けとめて桑畑さんが感じた思いとはどんなものだったのでしょうか。
(桑畑眞一さん)
「今を生きろってことだよね」
桑畑さんは、佐々さんの作品の朗読会をいつかまた開いてみたいと考えています。