続く作品「ボーダー移民と難民」の出版を記念するイベントも釜石で開こうと計画し、ポスターも出来上がった矢先、桑畑さんのもとに佐々さんから一通のメールが届きました。

ノンフィクション作家 佐々涼子さん

「釜石に行くことはできません。脳腫瘍になってしまいました」

2022年11月、佐々さんは悪性脳腫瘍と診断されます。

(桑畑眞一さん)
「まさかという思い、ショックでした」

2023年10月、病をおして第二の故郷・釜石を訪れて開かれたトークイベントが佐々さんとの最後の出会いになりました。
9月1日、佐々さんは帰らぬ人となりました。
享年56歳でした。

(桑畑眞一さん)
「2016年に出会ってすぐに『エンジェルフライト国際霊柩送還士』と『紙つなげ!彼らが本の紙を作っている』を一気に読みました。徹底的な取材力と推こうを重ねた末に編みだされた言葉に引き込まれました『夜明けを待つ』もすごくいい本多くの人に読んでもらいたい」