■「自分の国を自分で守らない人は世界が助けてくれるわけがない」


ーーそのための軍事力増強(防衛費増額)っていうところもあるわけですね?

自民党 薗浦副幹事長:
簡単に言えば、自分の国を自分で守らない人は世界が助けてくれるわけありませんから、要は、助けを求める前にまず自分の国は自分で守るのだという意思を持ち、その力を持って、かつ、それを相手に知らしめる。日本にちょっかい出すとコスト高いですよ、と相手が思えば、ちょっかいを出さないわけですから。力を持って、この力を使う用意が日本はあるのだと知らしめることこそが、平和を維持するための最大の力です。


ーー中国はそういう理をきちんとわきまえるような国だと?

自民党 薗浦副幹事長:
計算はしてきます。ただ、トップに正しい情報が上がっているかどうかわかりません。香港の選挙がありましたね。あれで、要は親中派が惨敗をして、その後、無茶苦茶な関与の仕方をしました。あのときの話をいろいろ聞いてみると、どうも、トップにはそこそこの戦いになるという情報が上がっていた可能性が高い。
そうすると悪い情報が入らなくなっているんじゃないのかっていう方もいらっしゃるのです。これは「裸の王様じゃないか」と片付けられる話じゃなくて、アメリカの力というものを過小評価することに繋がりはしませんか、という恐ろしさも秘めています。ここもちょっと注意深く見なきゃいけないなと思います。

ーー今回、ウクライナとのロシアにとって戦争で、情報をオープンにするのはすごく利きましたね。そういう意味で、もっとお互いがお互いの国の考えとか、そういう立場とか、もっとオープンにすれば少しは変わると思いますか?

自民党 薗浦副幹事長:
だから「問題があるからこそ、対話をするのだ」という我が国の外交の基本方針は変えるべきではないと思います。

TBS NEWS「国会トークフロントライン」9月23日放送より)