「犯罪と認識できないマインドにされてしまう」と専門家は指摘

 仏教界で相次いでいる性被害の訴え。宗教学の専門家は宗教において上の立場の人に疑いを持つこと自体が難しく、明るみに出るのは氷山の一角だと指摘する。

 (東北学院大学 川島堅二教授)「教祖(など上位者)に逆らうこと自体が罪であると。それから教祖は絶対に自分の欲望から行為することはないっていうことを、徹底して教え込まれるので、もう客観的に言えば相当ひどい行為をされていても、それが犯罪的なものだと認識できないようなマインドにされてしまっている。だからそういう窓口にすぐ駆け込むっていうふうにはまずならない」

 本来、人々に救いを与えるはずの宗教。信仰心を悪用した卑劣な行為は決して許されない。