「どのように冬を越していこうか…」

さらに、これからの時期、電気代を必要とするものが…。

(大葉農家 井上和英さん)
「電気代がかかるのは断トツで、このエアコンになります。15℃を下回ると大葉自体が生育をストップしてしまうので。15℃を下回らないよう設定している」

井上さんが使用しているのは21台の電気式エアコン。これから4月末まで毎晩稼働します。
以前は重油式を使っていましたが、10年あまり前、コストカットを狙って電気式に切り替えました。

(大葉農家 井上和英さん)
「過去に重油が非常に高騰した時がありまして、その時は非常にコストも下げられた。ただ、ここ数年は電気代も非常に値上がりしていますので、重油と(電気)どちらを使っても結局コストがかかってしまうのが現実」

経費削減を目的に導入したものの、2年前と比べると運用コストは約1.3倍。
今や、その恩恵はほとんどありません。
ハウス内を温かく保つため、カーテンを二重にしたり、天井に保温効果のある幕を張ったりして節電対策をしていますが、その効果は薄いといいます。

(大葉農家 井上和英さん)
「すべてやりつくしたというのが現状。ここからさらに電気代が上がっていくと、もう“焼け石に水”状態になっています。どのように冬を越していこうか頭が痛いです」