根本的な原因が分からない…と国も 「抜本的な安全対策」取られず

こう指摘するのは、2023年に起きたオスプレイの墜落事故が1つの要因です。

2023年11月、屋久島沖でアメリカ空軍のオスプレイが墜落し、乗員8人が死亡する事故がありました。

事故原因について防衛省は、アメリカ軍の報告書を用いて、エンジンとプロペラを繋ぐ「変速機の故障」と「操縦士の判断ミス」などと発表しました。

しかし、この「変速機の故障」について、久米さんはこう指摘します。

「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」事務局長・久米慶典さん
「なぜ変速機の故障となった部品が壊れて破片が出たか、金属片が出たか、それについては根本的な原因が分からないと。はっきりと国の方も言っています」

機械的な要因があったにも関わらず、改善策は、オスプレイの運用面や整備面での対応のみ。「抜本的な安全対策」がとられていない状況に不安を感じています。

「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」事務局長・久米慶典さん
「部品の改善と改良と交換がいる。それがあって初めて安全性が1歩も2歩も進む」

11月10日、岩国市の福田市長は配備されるオスプレイに搭乗しました。福田市長は、オスプレイ配備の計画について、2024年8月に了承しています。

実際に搭乗してみて…

福田良彦 岩国市長
「音も結構大きいですし振動的なものもやはりあります。危険を感じるようなことは一切なくてですね、国の方からもオスプレイについての安全性については大丈夫だという説明がありましたがそこはそうなんだろうということをこれは私なりに感触を得たことであります」