「知らされないままに色々なものが進んじゃう…」葛藤する岩国市民

岩国の状況を目の前で見続けてきた人がいます。

JR岩国駅前でパン販売店を経営する神高克彦さんです。

45年前、この場所に店を構えました。岩国基地で働く外国人もパンを買いにやってきます。岩国のここ最近の変化について、こう話します。

岩国アンデルセン・神高克彦さん
「大きく2つあるのは、高齢化したということ。米軍の再編で、兵隊が増えたということは肌で感じる」

基地の存在については「複雑な心境だ」としています。

岩国アンデルセン・神高克彦さん
「基地の中で働いている人も友達だったり、知り合いだったり、当然あったりして、別に基地が嫌だって言っているんじゃなくて。一市民としては、やはり情報をくださいねと。基地に対しての色々な情報がどうしても知らされないまま、色々なものが進んじゃうから」

岩国市内の複数のハンバーガー店にも、パンを卸している神高さん。神奈川県・厚木基地の空母艦載機が岩国移転してきた2018年頃からパンの卸先にも「変化」が出てきたと言います。

岩国アンデルセン・神高克彦さん
「どっちかというと『高級なハンバーガー』みたいな感じ。今、取引していただいているのは、ほとんどそういうハンバーガーを作られている。そういうのを誰が買っているのと考えたときに、それはもう明らかに、基地関係の方ですよね」