若き日のプーチン氏 市民の声 恐れたか ロシア国内弾圧の原点?

喜入友浩キャスター:
取材した仁熊記者によりますと、秘密警察の記録には、「父親がスパイで娘を監視していた」という記録もあって、その後、娘は父親との縁を切ったという話も残っているそうです。

それだけ厳しい統制を敷いていても、秘密警察というのは事実上崩壊した。そして、それを目の当たりにしたプーチン氏は「市民の声に恐怖を感じた」と今回取材したセルべージ博士は分析しています。

ですから、そうした経験や思いが今のロシア国内の弾圧に繋がっているのかもしれません。

上村彩子キャスター:
ウクライナ侵攻に対するデモをする、日本国内に住むロシア人の方に取材をしたことがありますが、ロシアに住む自分の親戚に危害が加えられるかもしれない。そして自分がロシアに戻ったときに逮捕されるかもしれない。日本にいながらも恐怖を抱いて涙ながらに平和を訴えていました。

ベルリンの壁が崩壊して35年が経ちますが、改めて自由や平和の声を上げることができない方がまだいるということを痛感しました。