「少数与党」で変わる国会運営 委員長ポストで立憲に存在感

藤森キャスター:
国会運営について、今後大きく変わっていきそうです。

今回は少数与党という形になりましたので、選挙前に比べて常任委員長のポストに野党が増えました。これまでほとんど与党の議員が務めていた委員長のポストが野党の人がかなり増えて、2つから7つになりました。

小川キャスター:
ガラッと変わったのがわかりますけども、その中でも注目なのが「予算」です。与党から野党になりました。予算審議をはじめ、国会の花形でもある予算委員会の委員長を30年ぶりに野党が担うことになりました。

TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
国会運営においてもベテランの方である、立憲民主党の安住淳氏が就任します。そうするとはっきりしているのは、野党が仕切ってるわけですから強行採決は絶対にできません。それから答弁拒否や、曖昧な答弁で逃げ切るということもできなくなるので、議論のレベルは相当上がると思います。

ですから与野党ともに議論を重視してやっていかないと、国民からもせっかく投票したのにと落胆されてしまいますよね。

藤森キャスター:
それからもう1つ。注目は法務委員長のポストが野党に変わったという点。

TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
法務委員長は立憲の西村智奈美氏が就任します。ここは民法改正などを担当しますので、選択的夫婦別姓をここで議論できるわけです。野党の多数で提案して可決し、本会議でも可決すれば来年の通常国会でもしかすると選択的夫婦別姓に関係した法律が通る可能性が見えてきます。自民党がもしかするとこの問題で亀裂が生じる可能性がありますから、立憲はこの法案によって自民党を揺さぶろうという狙いもありますね。

小川キャスター:
政策本位の議論が行われることを願いたいですけれども、早速、石破総理の手腕が問われるということになりますね。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年