9月20日から接種が始まるオミクロン株対応の“新ワクチン”。あなたは打ちますか?打ちませんか?街の人に聞いてみると、様々な「打たない理由」や「迷う理由」が聞かれました。そして気になるインフルエンザの流行では、早くも集団感染が確認されています。

■“オミクロン株対応”の新ワクチン「接種迷う」理由は…

山形純菜アナウンサー:
新型コロナウイルス“オミクロン株対応”のワクチン接種が20日から始まります。「接種するのか、しないのか?」街の人82人に聞いてきました。

▼接種する 34人
▼接種しない 30人
▼迷っている 18人



オミクロン株対応のワクチンは「従来株」「オミクロン株(BA.1)」に対応した“2価ワクチン”と言われています。

【接種対象】
・2回目接種を終えた人
・最終接種から5か月以上経過

【接種年齢】
・ファイザー 12歳以上
・モデルナ 18歳以上

これまでのワクチン接種でもありましたが、やはり皆さん副反応が気になるということです。

3回接種した女性(60代)
「どれだけ副反応が出るのか?みんなの様子を見たい」

4回接種した女性(60代)
「接種回数を重ねるごとにどんどん副反応が重くなっている」

実際どうなのでしょうか。アメリカ疾病対策センターの資料によりますと、副反応の症状としては、接種部位の痛み、倦怠感、頭痛、発熱など、これまでのワクチンと同じような症状が出ます。副反応が出る割合についても「これまでの従来ワクチンと同程度」だと言われています。

接種に対して様々な意見が出ています。



3回接種した女性(50代)
「今、BA.5が主流と言われている中、オミクロン株BA.1対応のワクチンを打って効果があるのか分からない」

2回接種した男性(10代)
「2回接種してコロナに感染したから、もう接種しなくていいかな…」

ホラン千秋キャスター:
効果などに懐疑的な方々がいるという声も紹介しましたが、こういった方々にはどのように説明するのでしょうか?

インターパーク倉持呼吸器内科 倉持仁 院長:
まず、ワクチンは重症化を予防する効果は株が違っても認められるので、そういう意味で有効であるということと、何よりワクチンを全く打ってない方が今までのコロナの株にかかったりすると、その後、免疫ができるんじゃないかと思われがちなんですが、少なくともワクチンを全く打ってない人が今回のオミクロン株にかかった場合、“液性免疫”といって抗体が全然できないんです。

これは我々の臨床的なデータでもそうですし、「Cell」という雑誌に我々のグループと東大のグループ一緒に出した論文が出たんですけれども、基礎的な研究でもそういう結果が出ていますから、子どもを含めてかかった後に免疫ができるようにという意味も込めて打った方がいいと思います。

井上貴博キャスター:
今、数か月に一度ワクチンを打つ状況が続いていますけど、ゆくゆくはインフルエンザのように年1回接種でいいような状況になると考えていいんですか。

倉持院長:
これはワクチンだけではいけない話なんです。つまり、容易に検査ができて容易に治療薬が手に入れば、場合によってはワクチンは要らないということになり得ると思いますから、あくまでも外来診療体制や検査体制、そして治療薬が十分行き渡るという条件が必要で、そのときのバランスで決めるべきことだと思います。