ママチャリ第1号は…今の自転車よりも4~7キロ重かった
(自動車文化センター 谷田貝一男さん)
「ちょうど1956年ごろから、女性用の自転車が急速に発売が始まった。ところが当時の自転車というのは、今の自転車と違って、重さが4~7キロくらい重かった」
ケンケン乗りが生まれるきっかけとなったのは、高度成長期。1950年代後半のママチャリの登場。

自家用車が普及し、自転車の売り上げが低迷していた自転車メーカーでは、新たに女性の顧客層を獲得しようと、前カゴ付きでサドルの位置が低く、女性でも乗りやすい、ママチャリの第1号「スマートレディ」を発売しました。

「スマートレディ」は、当時の主婦の必須アイテムとして、花嫁道具に使われるほどの大ヒット商品となりましたが、自転車のフレームは鉄製で、重さは約25キロ。
そのため、力の弱い小柄な女性が乗る際には、加速が必要で、片足で助走をつけて発進するケンケン乗りがあみだされたのです。