「世界遺産」ではラフレシア開花の瞬間を撮影

今でも記憶が鮮烈なのは、世界最大の花・ラフレシアの模型。ジャングルの地面に直径1メートル近い巨大な花が咲いている様子が再現されていました。毒々しいまでのオレンジ色で、「世界には、こんな不思議な花があるんだ」と驚嘆したものです。

後年、世界遺産の番組を作るようになって実物のラフレシアと再会したのが、マレーシアの世界遺産「キナバル自然公園」。

ボルネオ島の標高4000メートルを超えるキナバル山の麓に、ラフレシアが自生しているのです。葉も茎も無く、他の植物に寄生して巨大な花だけを咲かせる…その開花の瞬間を撮影することが出来ました。