「私はやっていません」無罪を訴え続けた被告
しかし、山本被告は逮捕時から一貫して犯行を否認。今年6月に始まった裁判員裁判でも、事件当日に自宅の玄関先まで“平山さんらの見張り”に出たことは認めたが、その後、自宅の中に戻ったと主張。無罪を訴え続けた。
【6月24日の被告人質問】
(弁護人) 「ドラレコ映像を見て、どう思った?」
(山本被告)「身長とかは似ていると思いましたが、それだけでなぜ、私が犯人扱いされなくちゃいけないのかなと思いました」
【8月28日の最終陳述】
(山本被告)「私から言いたいことはひとつだけです。私はやっていません。私はやっていません」
弁護側も、今回の裁判は“日本の刑事裁判のあり方を問うものだ”と強調していた。
【8月28日の弁護団会合】
(主任弁護人 伊賀興一弁護士)「証拠に基づいて二義を許さない、違う解釈ができないほどに、彼が犯人だと証明されなくちゃいけないという原則が、いま刑事裁判の中でものすごく揺らいでいっているんですよ」