眠っていた資産が新たな財産に?
(井口記者)「こちらは売却が検討されている耶馬渓町の保養所跡地です。建物自体はかなり古くなっていますが、目の前には絶景が広がっています」

旧耶馬渓町が運営していた保養所は、築35年鉄筋コンクリート造りの宿泊施設で、温泉棟もありますが、閉館から時間が経過し、老朽化が進んでいます。

中津市財政課 栁瀨亮太さん:
「使われなくなってから一定期間経ってしまっているので、次の活用方法がなかなか思いつきませんでした。ただ、ここは景観も良いですし、人が集まるような施設になってほしいと考えています」
市内には河川改修工事の際に発生した未利用地もあります。広さはおよそ1100平方メートルです。
また、消防団の詰所として利用されていた築45年の建物も。1階は車庫、2階は和室が一間あり、簡易の炊事場がついています。

中津市財政課 栁瀨亮太さん:
「こういう物件は使い道がないと決めつけていたところがありましたが、今回の取り組みで何かしらのニーズがあるのではと期待しています」
KLC 小林弘典社長:
「中津市が所有している土地をたくさん見ましたが、まさに宝の山です。『これだったらこういう買い手がつくんだろう』というイメージが膨らんでいます」
中津市は、年度内に「フィールドマッチング」への物件掲載に向けて準備を進めています。
利活用が難しく、眠っていた公有の不動産が財産に変わる可能性を秘めたフリマサイト。自治体の負担を軽減する新たな一手として期待されています。