美容院の倒産が過去最多ペース!ピンチをチャンスに、あの手この手で工夫する現場を取材しました。

みなさん、美容室ってどれくらいの頻度で行きますか?

30代「3か月に1度くらい」
20代「1~2か月に一回ぐらい」

2、3か月に1回という方が多いようです。中には…

30代
「普段自分でカットして、収拾がつかなくなったら(美容院に)行くという感じ」

意外と多かったのが、自分で整える派。そんな人たちに向けたある商品が今、大ヒットしているんです

フェザー安全剃刀株式会社 マーケティング統括本部 平山秀輔次長
「発売から2年ほど経つが、ブランド累計で約20万個販売している」

それがこちらの「ヘアカットモンスター」。老舗のカミソリメーカーが、誰でも簡単に前髪や毛量を整えることのできるカッターを開発しました。

フェザー安全剃刀株式会社 平山次長
「髪をきっても直線的にはならず、自然な風合いに切ることができる」

一方、美容室の倒産件数は急増しています。

▼美容室の倒産件数(1月~8月)
2020年 100件
2021年 79件
2022年 67件
2023年 93件
2024年 139件

帝国データバンクによると、今年1月から8月の倒産件数は139件。これは2023年の1.5倍以上のペースです。

店舗間の競争に加え、資材や人件費の高騰が理由にあげられています。

そんな中、ある特徴を打ち出し、店舗を増やし続けている美容室がありました。関東と関西を中心に72店舗を展開する「チョキペタ」。カットは1430円と格安ですが、人気の理由はそれだけではありません。

株式会社C&P 五月女亮 取締役
「全店舗でもう9割は商業施設の中に入ってますね」

スーパーのレジ横やホームセンター。中にはフードコートの近くなど、買い物ついでに寄ってもらう戦略で出店しているんです。

30代
「買い物のついでにやっぱカットもできるし」

30代の男性はカット後にお買い物。一方、格安を維持するために、こんな工夫も。

エリアマネージャー 山脇さん
「オートシャンプーお仕度します」

自動シャンプーの機械です。カラー後に2回するシャンプーのうち、1回を機械に頼ることで、作業効率が各段に上がるといいます。

店員さんはシャンプーを機械に任せている隙に、別のお客さんのカットの準備。他にも、シャンプー後はお客さん自ら髪を乾かしてもらうなど、品質は落とさずに格安料金を実現しているんです。

株式会社C&P 五月女亮 取締役
「やはり効率化を図ることによって、お客様の回転率をあげることと美容師さんの負担を極力減らして、求人もかけられるっていうのもあると思う」