ジレンマ抱えるも…「地元の人が『来てほしい』と言ってくれた」

9月14日から始まる復興支援のバスツアーを前に、主催する地元の旅行会社が1日、モニタツアーを開きました。JR金沢駅前のバス乗り場に集まったのは、石川県の内外から集まった観光に精通する行政やホテル業界の関係者です。

タイトルは「行かないと!能登」

ツアーを主催した「金沢アドベンチャーズ」の高田恒平代表は、行き先が能登半島地震の被災地であることから当初、ジレンマがあったと話します。

高田恒平代表「これまでもツアーを能登で受け入れてくれた人たちが(地震で被災して)皆さんどうなっているのか気になっていた。お見舞いに伺ったときに『お客さんに来てもらわないと』と言っていたのを聞いてツアーを立ち上げようと思った。地元の人が『来てほしい』と言ってくれたので成立した」

高田恒平代表

バスツアーは日帰りで午前10時に金沢駅を出発し、輪島市内の観光名所を巡ります。現地では、地元の人から説明を受けながら買い物などを楽しみその日の夕方に金沢駅に戻ります。

地元の人から説明を受ける参加者

高田代表は、大手の旅行会社も、今後は旅行ツアーを設定してくることを見据え、地元だからこそ可能な高付加価値なツアーで差別化を図りたいとしています。

高田恒平代表「違いは人です。ツアーでは、地域で前を向いている人にスポットを当てています。現地で、その人たちとふれあうのが強みで、大変な思いをされている人たちと共存しながら、復興まで伴走することで、高付加価値なものになると思います」