■MLB ワールドシリーズ第1戦 ドジャース-ブルージェイズ(日本時間25日 トロント、ロジャース・センター)

ドジャースの大谷翔平(31)がワールドシリーズ(WS)初戦に出場し、2対11で迎えた7回の第4打席でWS1号となる2ラン本塁打を放った。

WSでの日本人選手の本塁打は、松井秀喜(当時ヤンキース)以来、史上2人目。今プレーオフ(PO)6号の大谷は、PO出場2度目で早くも通算9号をマーク。松井氏の日本人通算最多10本塁打まであと1本と迫った。

ドジャースは6回に悪夢の9失点で2-11と大量リードを許した。“1番・DH”で出場した大谷は7回、ブルージェイズの4番手フィッシャーを相手に、5球目のカーブを捉えると打球は高々と舞い上がり、敵地ライトスタンドに勢いよく吸い込まれた。大ブーイングからスタジアムは一瞬静まり返り、意地の一発を放った。

前試合のリーグ優勝決定シリーズ第4戦(18日)では、衝撃の1試合3ホーマーを放ち、投手としても7回途中無失点、10奪三振と“異次元”の活躍をみせた大谷。前日会見では敵将のシュナイダー監督も「まったく別次元の存在だ」とそのパフォーマンスを賞賛した。

今季、ブルージェイズとは8月に本拠地で対戦し2勝1敗。大谷は打者として12打数7安打2本塁打(40号、41号)と好成績を収めていた。

昨年のWSはドジャースがヤンキースに4勝1敗で4年ぶり8度目の世界一を達成。だが大谷は第2戦で二塁へのスライディングを試みた際に左肩を脱臼し、全5戦で19打数2安打(本塁打0)と本来の力を発揮できなかった。WS連覇となれば、1998年から2000年まで3連覇を達成したヤンキース以来25年ぶり、7球団目の偉業となる。