「コロナで困窮」会社を売ったら詐欺に…

被害者が振り込んだ詐欺口座の持ち主、A社の社長が取材に応じました。佐藤氏(仮名)は現在、20人以上の被害者から訴えられているといいます。

――私たちが取材している被害者は、(A社)有限会社に500万円振り込んでいることがわかりました。これはご自身が振り込ませたんでしょうか?

A社社長 佐藤氏(仮名)
「いえ違います。私は知人を通して、会社の売買をして、その後のことですので、私が振り込ませたとか、そういうのは一切知りません」

――具体的にいつ、どういう経緯で会社を売ろうと

A社社長 佐藤氏(仮名)
「コロナとかそういう影響がありまして、会社としても立ち行かなくなってきたので、会社の売買の話が来たので、私も乗ることにいたしました」

“畳もうとしていた会社を売っただけ”だと話す佐藤氏。そして、その相手は会社がほしかったわけではなく、口座だけを狙っていたのではないかと指摘します。

A社社長 佐藤氏(仮名)
「(相手は)困窮している会社、そういった会社を探している人でしたので。会社売買でしたら合法ですけど、口座売買となると違法ですから、それをグレーゾーンでやっているような人たちなのかなと」