船のポンプを作る会社が何を目指して商業施設を?
4か月後のオープンを控え、まさに建設中の現場をプロジェクトを率いる田中さんに案内してもらいました。
シンコー(拓興産) 田中慎一郎 課長
「頭、気をつけてくださいね」

取材が入るのは、初めてのことだそうです。
Q.これっていろんなメディアがもう取材に来ました?
「初潜入です…。初潜入」
建物は4階建てで、コンセプト通り「食」と「教育」に多くのスペースを割いていました。

料理教室や食品加工が行われるキッチンは一般的な店舗の広さの2.5倍です。ここで教わるのは、「料理方法」だけではなさそうです。
スパイラルキッチン担当 瀬川えり子 さん
「もう作り方とかは、インターネットを調べればすぐ出てくるし、だから技術を学ぶというよりも、自分の身体はどこどこの誰々さんの作ったものできているということを知ることがすごく楽しいし、それを食べることで自分が元気になるということを一緒に発見していくような、そんな場所にしていきたい」

シンコー(拓興産) 田中慎一郎 課長
「で、あの奥の区画が児童館になります。真ん中の広いスペース。建物が建つ前のところ(土地)をお借りいただいてたんですけど、本当に子どもたちがのびのび楽しくやっているところというのを作っていただきたくて、(開設を)お願いした」
そして、食べ物や人の「循環」を意識するしかけも、あちこちに作ります。

シンコー(拓興産) 田中慎一郎 課長
「ここがガーデンになるんですけど。ここに森を作ろうっていうことで植木を入れて」
中2階には中庭が設けられ、結婚式も行えるスペースになります。また、施設から出る生ゴミで堆肥を作ったり、その土でハーブを育てたりを体験する場所にも。

モリノス担当 清水早苗 さん
「来てくださるお客さまにも実際に体験をしていただいて、実際に土を作っていくということもしていきます」
Q.大きな実験場みたいですね?
「まさにそんな感じです。それもお客さんを巻き込んで。すごく楽しいことになると思います」
シンコー(拓興産) 田中慎一郎 課長
「大州自体が昔から工場が多くて、色で言ったら灰色というか。何かを買おうとか、何かをしようって、働く以外に行くところではなかった街だと思うんですけど。灰色だった『あ、大州か…』っていうところを『え? 大州か?!』っていうカラフルに変えたいっていう思いがあって」