盛和塾の世界大会に国内外から塾生5000人が集まる

7月17日、横浜で年に1度の盛和塾の世界大会が開かれました。これが稲盛さんから直接話を聞くことができる最後の機会とあって、国の内外から約5000人の塾生が集まりました。

「久しぶりに塾長(稲盛さん)と同じ空間にいられるというのを期待して来ている。最後の世界大会なので一生の思い出に残るような熱い体験をしたい。」(参加者)
「彼は偉大なビジネスマンです。彼は『世界を変えたいなら、まず自分自身を変えなさい』と教えてくれた。」(中国から参加の塾生)

しかし、会場に稲盛さんが現れることはありませんでした。体調不良により、急遽欠席することになったのです。その代わり、当日の朝に収録されたビデオメッセージが披露されました。

「たくさんの人が私と一緒に体験しようと、来られているのに申し訳ありません。一緒に勉強し研鑽を積みながら日々の仕事に精を出していただいていますが、私はそれを大変嬉しく思っています。皆さんもお元気で、いつまでも自分の会社の将来に精を出して、素晴らしい業績をあげながら、人生を全うしていただきますよう、お願いします。本日はありがとうございました。」(稲盛さんのメッセージ)

「残念ですけど。30年間ずっと教えていただいて、稲盛哲学の神髄を掴んで実践する塾生が多いから大丈夫だと思う。」(中国から参加の塾生)
「未来をつくっていくということが、塾長のバトン。感極まったというか、覚悟になりました。」(大峰堂薬品工業 辻将央さん)

「人間は何のために生きるのか」自問自答の中から生まれた稲盛さんの哲学は、これからも町の経営者たちの心の中で生き続けます。

(「Newsミント!」内『特集』より)