ロシアによるウクライナ侵攻開始からまもなく2年半。
この戦争では、私たちの身近にある「ドローン」がなくてはならないものになっている。
「最先端の科学」がいま、戦争の姿を大きく変えている。
戦争の姿を一変させた「攻撃用ドローン」
7月、ウクライナ側が公開した映像が世界に衝撃を与えている。
上空から捉えられたのは1人のロシア兵。
そこに、爆弾を抱えたドローンが忍び寄る…。

次の瞬間、ロシア兵に向かっていき、爆発。
ドローンが一変させた戦争の姿だ。
ロシアの中枢・クレムリンにも。モスクワの高層ビルにも。
そしてロシアの軍艦を破壊したのも…ドローンだった。
ウクライナのゼレンスキー大統領は
「無人システムは陸海空の戦闘で有効性を証明した」と強調する。
一方、ロシア側もドローン頼みだ。わずか数十センチほどの攻撃用ドローンを開発した。
プーチン大統領も「注目されるのは無人機だ」と、ドローンの重要性を強調する。
標的に爆弾を落としたり、爆弾を抱えたまま突っ込んだり…
こうしたドローンの機能を最大限活用し、両国の戦闘は続いている。

操作する様子はまるでゲームのようだが、これで人の命が奪われているのだ。