性犯罪から子どもをどのように守るか。0歳~19歳が被害者の不同意性交等罪・不同意わいせつ罪の認知件数は去年、約3700件に上っています(警察庁の犯罪統計より)。しかし性被害は表に出にくいため、これは氷山の一角ではないかとも言われています。子どもたちを守るための最新の性教育とは?MBS河田直也アナウンサーが中学校を取材しました。

“生きる上での土台”となる性教育とは


 河田アナが訪れたのは、兵庫県明石市にある江井島中学校。性教育の講師を務めるのは、NPO法人「HIKIDASHI」の大石真那さんです。

 保健師の大石さんは4人の子どもを育てるママ。7年前に長男から「赤ちゃんはどうやって来たの?」と聞かれたのをきっかけに性教育に取り組み始めました。

 大石さんが教えるのは国際基準に基づいた「包括的性教育」と呼ばれるものです。

 (NPO法人HIKIDASHI 大石真那さん)「ベースには人権教育。子どもたちが生きていく上での土台として幅広く繰り返し学んでいけたらいいなと思います」