「笑顔のケーキをあなたに」

パティシエ、樋口響希さん(24)がアレルギー対応ケーキにこだわるのには、訳があります。

樋口響希さん「私自身が生まれつき結構重いアレルギーを持っていたのでケーキが食べられなかったんですね」

響希さん母・典子さん「響希はプラモデルの小さな作業、作るのが好きでした。だからまだ、捨てられずに飾っています」
子育ては常に命の危険と隣り合わせでした。

響希さん母・典子さん「1歳の誕生日は、丸ごとのスイカを半分に切って、ろうそくを1本立てた。2歳はご飯ケーキを作ってろうそくを立ててお祝いしました」
9歳で、初めて食べたアレルギー対応ケーキ。しかし、一口でアナフィラキシーショックを起こし、救急搬送されます。誤って乳製品が入ったチョコレートが使われていたのです。

響希さん母・典子さん「そこから響希が、安全なケーキを作るパティシエになるという思いがそこで、生まれました」