何度も訴えた「帝王切開」執刀医は拒否…出産後のわが子“新生児仮死”状態

出産後の宝くんの様子(千鶴さん提供)

 2日間にわたり経過観察が行われました。その期間、看護師からは「赤ちゃんは本当にしんどい状況で、今すぐ帝王切開したほうがいい」と伝えられ、わが子の不安な状況に千鶴さんは執刀医に何度も帝王切開での手術に切り替えるよう訴えました。

 しかし執刀医は「その選択肢はない。あなたは今は張り止めを飲んで、お腹の張りを抑えるのが第一前提で、そこからおなかの赤ちゃんは大丈夫になっていくから一週間後に退院するのを考えている。僕は帝王切開をしない」と切り替えを拒んだということです。

 そんな中、こうした状況を危惧した別の医師が帝王切開の手術を行い、宝くんが生まれました。しかし、宝くんの後頭部にはあざのようなものがあったということです。宝くんは呼吸不全による“新生児仮死”状態で脳の約9割の機能を失い重度の障害が残りました。