「断る理由はなかった」能登半島地震で被災の酒造会社とコラボ

能登半島地震で被災した日吉酒造店とのコラボの話がきたときも、断る理由はなかったそうです。

藤井酒造 藤井義大 社長
「できることがあるならぜひやらせてくださいと」

竹原園芸店 従業員 寺本光希 さん
「ひざ上まで水が上がって水浸し・泥だらけで、店舗の花とかバケツもひっくり返って泥だらけ…。言葉も出なかったですね」

藤井酒造の向かいにある「竹原園芸店」も、2回の豪雨で浸水しました。従業員の 寺本光希 さんは、身を粉にして復旧作業にあたりました。社長の 小田誠 さんは、近くの家の作業まで手伝う寺本さんの姿に、驚いたそうです。当時、被災したこの店に全国の生花店が加盟する通信配達システムのネットワークで、同業者からの支援がありました。

竹原園芸店 小田誠 社長
「ああいうとき花屋さんっていうのは小さいながらやっぱりみんなお互いの痛みとかわかってくれるなと思った。我々も微力ながら言葉はおかしいけど恩返ししていかなきゃいけん」

小田さんは能登半島地震が起こった際、石川県の仲間に連絡をとったそうです。

まちの人たちは災害当時の様子をこう振り返ります。

まちの人
「ありえない世界が起こったという感じだったですね。昔ながら災害の少ない町だったから、元に戻ってきたって感じじゃないですかね」

まちの人
「今まで避難に関してはあんまり…また避難警報が出とるわ、程度だったんですが、やっぱり今までよりはよく見るようにはなりましたね」

中学2年生
「豪雨が来たときに家が浸かって2階まで浸かって、大変だったけど、地域の人と掃除をめっちゃした。竹原は自然が多くて、静かで町の人、地域の人が優しくて好きです。将来の夢は教師になることです」

藤井酒造 藤井義大 社長
「本当は災害きっかけじゃない方がいいと思うんですけど、ひとつのきっかけとしてこれまでご縁のなかった人とのつながりがあった。これからも困った方がいらっしゃったらできることをやっていきたいと思います」