「大王」の墓に供えられたジャガイモ
階段状の緑の庭園、その上に建つ蜂蜜色の瀟洒な宮殿・・・ドイツの世界遺産「サンスーシ宮殿」です。作ったのは「大王」と称される18世紀のプロイセン国王・フリードリヒ2世。彼の墓はサンスーシ宮殿の庭にあるのですが、そこに供えられていたのがジャガイモ!
しかも皮付きのまま何個も!ロココ様式の優美な宮殿にはあまりにもミスマッチな光景です。
なぜこんなところにジャガイモがゴロゴロしているかというと、実はドイツに食べ物としてのジャガイモを普及させたのがフリードリヒ2世なのです。寒くやせた土地でも育つジャガイモの価値を見いだし、その栽培をすすめたことで、国民を飢饉から救ったとされます。
実際、番組「世界遺産」でサンスーシ宮殿を取材したときにもフリードリヒ2世の墓にジャガイモを供えている人がいて、
「大王がジャガイモをドイツに根付かせてくれたから」
と、インタビューに答えていました。














