新潟大学工学部の保坂吉則助教が、水槽の中に砂と水を入れて“液状化しやすい”地下水に満たされた地盤を再現。
そこにハンマーで振動を与えると、建物の模型が沈み込むように倒れました。

しかし、水を半分ほどまで減らすと…
「全く何ともない」
「びくともしていないですね」
「かなり強くたたいてもほとんどしない」

地下水位を下げることで、液状化現象は起きにくくなるのです。

ただ新潟市の専門家会議では、この工法の難しさを指摘する声もありました。

【国交省 奥山悠木企画専門官】
「熊本市では、十分に水位が下がりきっていないことがその後の観測で判明し、現在追加工事を実施している」
「地下水位低下工法は、水位が十分下がるかどうかは、実際にやってみないとわからないという難しさがある」