▽栗原涼子さん
「洋服のサイズが大きいと、より子どもの小ささが目立ち、悩む。そんな人はもっといるんじゃないかと。今私は息子も大きくなって小学校に上がるけど、今まさに出産してNICU<新生児集中治療室>に通ってるお母さんもいる、なにかできないかな」

早速行動に移した。

▽栗原涼子さん
「もともと趣味で、学生時代に洋裁をやっていたんですが、この肌着作りをやりたいなと思ってから洋裁教室に通いはじめて、今も通っています」「これをやりたいなと思ってからは、壊れていたロックミシンも修理に出して。コロナ禍でマスクづくりのために親が買っていた普通のミシンも家にあって」

そして一昨年の9月ごろ、小さな赤ちゃんのための肌着の試作品が、初めて完成した。製作したのは、着丈わずか24センチのとても小さなベビー服。体重2300グラムほどの大きさの子にぴったりだ。

涼子さんは、この服の販売や、NICUがある医療機関に寄贈する活動を始めた。先日、この活動が地元紙で取り上げられると大きな反響があったという。