「手足口病」なぜ急増?

 そして今年の流行時期が早い理由についてです。はっきりとはわかりませんが、推測できる理由の1つとして考えられているのは、新型コロナウイルスの影響だそうです。

 そもそも研究などで大人を調べると、8~9割の人は手足口病の感染経験者で、抗体を持っているということです。つまり手足口病の感染は多くの人が通る道で、一度感染すると免疫も少し強くなるということです。

 しかし、行動制限があったり、マスクをしたりしていて、感染者が多くありませんでした。そのため現在3~4歳くらいの子どもは感染していない子どもが多く、去年から感染が増えてきているのは、その影響が大きいのではないかということです。

 つまり、ウイルスが強くなって感染が急に広まっているということではないと思われるので、今回の流行についてはそこまで心配しなくても良いのではないか、と大阪公立大学医学部の城戸康年教授は教えてくれました。これは専門家によっても意見が違うと思いますが、免疫を子どものうちに確保しておいた方が良いという考え方もあるということです。